健康情報Vol.14 乳酸菌

 乳酸菌とは炭水化物などの糖を利用して乳酸を大量に作り出す微生物の総称で、特定の菌を表す名称ではありません。
乳酸菌の種類は200以上あり、種類によって体内で活動する場所や効果も異なります。
また、腸内で悪玉菌の繁殖を抑え、腸内環境を整えるはたらきがあるので「善玉菌」とも呼ばれています。
そして、整腸作用だけでなく免疫増強作用、中性脂肪・コレステロール抑制作用、虫歯菌や歯周病菌の抑制作用があるということも分かってきています。
乳酸菌は日常的に摂取するものの中にもたくさん含まれており、ヨーグルトだけでみても、ブルガリア菌、ヘルベティカス菌、アシドフィルス菌など、数種類の乳酸菌が含まれています。
乳酸菌の中には消化の過程で腸まで届かずに消滅してしまうものもありますが、それらを摂取することにより既に体の中にいる乳酸菌に影響を与え、健康をサポートしてくれるはたらきがあるようです。
また、乳酸菌などの善玉菌と共に、菌が働きやすい環境要素となるものを合わせて摂ることで、腸内環境がより改善すると考えられています。
主に乳酸菌のエサとなるのは水溶性の食物繊維とオリゴ糖です。
オリゴ糖を多く含むものには玉ねぎ・キャベツ・ゴボウ・ジャガイモ・大豆製品などがあり、水溶性の食物繊維を多く含むものには大麦・人参・キノコ類・サツマイモなどが挙げられます。
これらを一緒に摂取することでより効果的に乳酸菌を摂り入れることができるそうですよ。


2024年04月01日